エルティナ(GM)が現れた……☆ (2013/06/30 20:26)
エルティナ> (時は昼。場所は広場にて。一人のエルフの女性がハープをもってうたた寝をしていた。(P:暫くこの状態で放置して余裕出来たら演奏を開始します。特に意味はありません) (2013/06/30 20:27)
エルティナ(GM)が現れた……☆ (2013/06/30 20:56)
エルティナ> ……(すー(P:22時くらいからかな (2013/06/30 20:56)
エルティナ> ……ん、いけません……(眼をこすって起きて軽くハープをかき鳴らし音の確認) (2013/06/30 21:43)
カエルムが現れた……☆ (2013/06/30 21:44)
カエルム> (出店のチキンをもしゃもしゃ食べながらうろついている) (2013/06/30 21:45)
カエルム> (腰に警棒のような物はさげているが、その他は装備していない) (2013/06/30 21:46)
エルティナ> 〜〜〜♪(流れる演奏 (2013/06/30 21:47)
カエルム> (ぽいとゴミ箱に骨を放り込むと冷やかしにきた…) (2013/06/30 21:50)
エルティナ> ここに語りますは、とある騎士の物語――(歌が紡がれる、聞く人が聞けばそれは多少寝起きの為か声や演奏に張りがないように感じられるがそれでも達人クラスの歌であり演奏であるのが分かるだろう。) (2013/06/30 21:56)
エルティナ> ――騎士、それは彼の憧れだった。
――騎士、それは彼の夢だった。
――騎士、それは彼が追い続けたものだった――♪ (2013/06/30 22:00)
エルティナ> どうして、彼は騎士になろうとしたのか、
その切っ掛けはなんだったのか。
――騎士が村の脅威をすくってくれたから?
――物語で聞く騎士の姿に憧れたから?
――かつて見たお姫様の姿に心捕らわれたから?
――否、きっと、
その全てが彼の心に刻みついていたのだから―― (2013/06/30 22:02)
エルティナ> ――剣を振る、
――書を読み知識をつける、
――書や親しい隣人から礼儀を学ぶ。
それは全て我流だった。
お金もない田舎の1人息子に出来ることなんてそれくらいだから。
だが、
彼は人一倍頑張り、
いつしか村では誰も負けないほどの力と、知識を身に着けた。
多少つたないとはいえ、最低限の礼儀すらも。 (2013/06/30 22:07)
エルティナ> ――嗚呼、されど――
――誰しもそれを掴めるとは限らない。
――チャンスの訪れがある時も限らない。
――けれど、その切っ掛けを彼は掴んだ。
――己が努力によって。
そして、その頑張りは実る日がついにやってくる。
――彼は希望を胸に、王都へ上る (2013/06/30 22:10)
カエルム> (いつしか冷やかすだけのつもりが真剣に聞き入っている) (2013/06/30 22:12)
エルティナ> ――王都でみたもの、それは彼にとって夢のようだった。
――こんな地があったのかと。
――数多の人が通りを歩き、
――数多の店がにぎわいを見せる。
――そしてその中央に城がそびえ立ち――
希望を胸に城へと向かう。
田舎者と陰口を囁くものもいたが、
そんな事彼は気にしなかった。
彼の希望にそんな言葉は届かないのだから―― (2013/06/30 22:13)
カエルム> (嫌な予感に少し顔を曇らせている) (2013/06/30 22:16)
エルティナ> ――たどり着いた城はとても大きかった。
――一瞬その大きさに心奪われる。
――だが、こんな所で立ち止まってはいられないと、一呼吸。
――ここが新たな一歩だと。
――門へと進む彼に、門番は槍を交差させ道を阻んだ。
――「この城になんのようだ。」
――「騎士になりに来ました。」
――「騎士に?こいつはおかしい、本当になれると思っているのか?」
――門番は笑います。身なりは貧しく、剣はもっているとはいえ、どこのものともしれぬ馬の骨。適当にあしらって返してしまおうと透けてみえるような態度 (2013/06/30 22:17)
エルティナ>   (2013/06/30 22:18)
エルティナ> (すっと一呼吸置き溜めを作り、再び語りを始める。 (2013/06/30 22:18)
エルティナ> ――“だが”
――“だが、しかし――” (2013/06/30 22:19)
エルティナ> ――そんな所で歩みを止める彼ではなかった。
――「その為に、その為だけに僕は今まで頑張ってきた。」
――その言葉に笑いが止まる
――「身元が不確かというなら村の者に聞いてほしい。確かに僕はこの国の人間です。それに――僕は本当に色んな勉強も鍛錬もしてきた。力量不足だというのなら諦めます。だから、試して欲しい。僕の力が通じるものかと。だから、お願いします。」
――彼は頭を下げる。確かに―― (2013/06/30 22:24)
エルティナ> ――普通であればそれですら一笑に付される事も多いだろう。
――だが、分かってしまう。
――その覚悟、その意思が。
――そうして門番の1人がため息を吐く
――「分かった。話は通してやる。けどその後の事は責任もてんぞ?」
――「おい……」「良いじゃないか。どれほどの事に出来るのか試してみても。少なくともその覚悟だけは本物のようだし。でなきゃあ……あんなに真剣な目は出来ねぇょ。」「……」
――相方の言葉に、やれやれ仕方ないなと、奥へ引っ込む。
――「暫し、待て。」 (2013/06/30 22:29)
エルティナ> ――しばらくして一人の立派な鎧に身を包んだ髭を蓄えた40歳くらいの目の鋭い男が現れる。
――その男は、彼を一瞥し――
――「ついてこい」
――それだけをいうと踵を返す。
――彼は「はい!ありがとうございます」と男と門番に礼を言い、その後を追う。ああ、はたして彼の運命は――? (2013/06/30 22:34)
カエルム> …(じーっと続きを待っている) (2013/06/30 22:36)
エルティナ> ――剣を振るう。
――剣の振りはでたらめだ。
――けれど、その一振り一振りには魂が、今までの血と汗の結晶が籠っている。
――知識を試される。
――彼は決して頭はいいとはいえない。
――けれども、必要最低限の知識は備えている。礼法もしかり。
――そして咄嗟の判断、対応に関しても。
――その様子を無表情で見つめる男は全てを見終わり一言。
――「成程。荒い。だが、無碍には出来んか。なら使ってみよう。だがまずはその恰好と風呂だな。その姿のまま城をうろつかれても困る。」
――一旦演奏の手を止め、違う曲を流す (2013/06/30 22:40)
エルティナ> ――騎士になって3年、彼は頑張りに頑張った。
――出自が貧しい為、様々な苦労もあり、
――出自が高いものからの苛めも受けた。
――だが、彼は決して負けなかった。
――否、それすらも彼は糧にした。
――もっとも、そんな事を知るのは彼を確かな目でみていたものだけだが。
――そして、運命の日は来る。 (2013/06/30 22:49)
エルティナ> ――「巨人、ですと?」
――その声に会議室に集められたお偉い様方はざわめく。
――ただの巨人、そうであるならばここまでざわめく事はない。
――だが、相手はただの巨人ではない。
――旧き巨人は力が強く、たとえ騎士団といっても勝てるとは限らない。それどころか勝算は低い。
――そして旧き巨人が求めたのは姫の身柄。
――渡してしまえとの声が響く。
――それでは王家の面子が保てぬと反論の声が響く (2013/06/30 22:53)
エルティナ> ――「勇士を、集めよう」
――それは誰の言葉だったか。
――巨人を退治する者を広く求め、集めた者達に巨人を倒すよう呼びかける。 (2013/06/30 22:57)
エルティナ> ――集められた老若男女。それはいずれも自らの力を信頼してやまないものたち。
――恐れるものは何もない、と、あるものはいう。
――自らの力を示す機会だ、と、あるものはいう。
――やれるのか……?、と、あるものはいう。
――さしもの集められた勇士といえど、やる気に満ち溢れたものはすぐさま巨人を倒しに巨人のいる場所を聞くと向かい、
――諦めたものはその場を立ち去った。
――その中に彼もまたいた。
――彼はただ一人残り、宣言する。
――「騎士として、姫様の為に必ずや、必ずやかの巨人を倒してみせましょう。」
――たからかに宣言した声は姫にも届く。
――「あの、声は……」
――「騎士の1人であり、勇士の1人ですな。」
――「もしも、」
――「?」
――「もしも、彼が生きて戻ってきたのであれば会ってみたいものです……私には、勇士達の無事を祈る事しか出来ませんが。」
――姫の言葉に傍に控えた騎士はただ跪き頭を垂れた (2013/06/30 23:04)
エルティナ> ――巨人との死闘、それは凄まじいものだった。
――勇士達は紙切れのようにその身を舞わせて散っていく。
――勇士達の刃は、魔法はまるで効いてもないかのように巨人の猛進は止まらない。
――そこには高名な冒険者がいた。
――そこには高名な武術家がいた。
――そこには高名な魔法使いがいた。 (2013/06/30 23:06)
エルティナ> ――それでも尚、巨人の進撃は止まらない―― (2013/06/30 23:06)
エルティナ> ――その様子をみて、
――我もと声を上げ、突撃した他の勇士達も蜘蛛の子を散らすように逃げる。
――あんなのに勝てるわけがない!
――そう叫んで。
――そして、全ての者が巨人の前から姿を消す。
――阻む物は何もなくなった巨人―― (2013/06/30 23:09)
エルティナ> ――ただ一人。
――ただ一人だけ剣を構え巨人の前に立ちはだかる彼を除いては。 (2013/06/30 23:10)
カエルム> (ぐっと握った拳に力が入る) (2013/06/30 23:13)
エルティナ> ――己の信念、己の剣、己の鍛練の結果だけを武器に彼は巨人へと駆ける。
――またうるさい羽虫が立ち向かうかと笑い巨人は拳を振りかぶる。
――その拳を跳躍してよけ、巨人の腕を道として突き進み、その剣を一閃させる。
――巨人は、慢心し油断していたのだろう。
――その一撃を目に受け、暴れる。
――その拍子に体を投げ出され、全身を地へと叩きつけられる彼。体の節々が痛むも剣を構え、再び立ち向かう。 (2013/06/30 23:15)
エルティナ> ――三日三晩に続く死闘。
――彼は全身がぼろぼろになり、疲労で倒れそうになっても剣を振るった。既に刀身は折れている。だが、その傷口をえぐる事はできるから。
――巨人またぼろぼろだった。最初に目をやられ小さな人間を見つけれないが故に。確かに一撃一撃は小さいけれど、積み重ねというものは恐ろしく巨人の体を蝕み―― (2013/06/30 23:19)
エルティナ> ――傷ついた踵への一撃。それでついに巨人の大きな体が倒れる
――「これで、トドメだ……」
――ゆっくりと彼は巨人の胸へ向かって歩く。折れた刀身を掴んで突き立てるために。
――それに対して巨人は、笑った。
――「小さい虫けらと思ったが、まさか、ここまでいいようにやられるとは思わなかった。お前の、勝ちだ。」
――心臓に刃が突き立てられる。
――ゆっくりと沈み込む刀身に巨人の体はかるく跳ね――
――巨人は息を引き取った。 (2013/06/30 23:24)
エルティナ> ――巨人が倒れたのが遠目にもみてとれたのだろう。
――そう時間がたたないうちに人が集まる。
――そこには刃を突き立てた彼と巨人の死体
――「これは君が……?」そう問う人々に彼はいう。
――「見ての通りですよ。」そう笑って彼は倒れた。 (2013/06/30 23:26)
カエルム> (盛り上がる周囲とは裏腹、これから起こる事を想像して、まだ拳の力は解かない) (2013/06/30 23:28)
エルティナ> ――その後の彼についての諸説は様々ある。
――そのまま死んで、英雄として祭り上げられたのだと、
――実は彼は誰かが倒した巨人をかすめ取っただけなのだと悪口の話まで、
――嗚呼、だが、だがしかし―― (2013/06/30 23:29)
エルティナ> ――一枚の絵は語る。
――花嫁衣裳を着た女性と花婿衣装を着た男性。二人が幸せそうにしている中で、高貴な人々、とりわけ国王とみられるような人物すらも笑って笑顔で祝福している姿。
――そして刻まれた【巨人殺しの英雄と我が国の繁栄を称えて】との文字。
――それこそが全てであり、真実であると。
――物語はハッピーエンド、幸せな結末こそふさわしい―― (2013/06/30 23:32)
エルティナ> (演奏をやめ立ち上がり、優雅に一礼をする)御清聴ありがとうございました(そして、その詩を聞いていた者達から銀貨が備え付けられていた広場が散らかるので歌い手へのお金はこちらにと書かれた箱へいれられ、今日も良かったよ、また歌ってねとの声がかけられる。 (2013/06/30 23:34)
カエルム> …(握りこぶしを解かず、立ち尽くす) (2013/06/30 23:35)
エルティナ> (ただ歌を聞いてくれたことに嬉しそうにこにこしながら軽く演奏を流し続ける (2013/06/30 23:36)
カエルム> 「英雄になれば、誰からも認められますか?」(※エルフ語)>エルティナ (2013/06/30 23:37)
エルティナ> 「さあ?どうでしょう?ですが、私は英雄だから認められるのではないと思います」(※エルフ語で返す)>カエルムさん (2013/06/30 23:38)
カエルム> 「解りません、教えてください」>エルティナ (2013/06/30 23:39)
エルティナ> 「認める、認められないなんて些細な事ですよ。頑張っていればそれを知る誰かが認めてくれています。それを知るよしなんて分かりはしない、けれど、そうですね――」 (2013/06/30 23:41)
エルティナ> 「自分がどうしたいのか、何を成したいのか。しっかりその夢に向かってどんな逆風にも負けず進む姿こそが美しく価値があるのではないでしょうか?」>カエルムさん (2013/06/30 23:42)
エルティナ> 「それに、思うのですよ。」 (2013/06/30 23:42)
エルティナ> 静かに反応を待つ (2013/06/30 23:44)
カエルム> 「僕は生まれただけで両親を殺しました。それでも生きていても…何を為したかで変わりますか?」 (2013/06/30 23:45)
エルティナ> 「きっと報われなくても彼は幸せだったろうと。それと、その質問ですが――」 (2013/06/30 23:46)
エルティナ> 「どういう事なのは詳しい事は存じません。ですが。その行為に罪はなく、例え罪があったとしても――その罪に、自分に恥じない生き方を行為をしてはいかがでしょうか?変わる変わらないなんて関係ないですよ。今の自分はどうなのかを見据える事こそが大切だと思いますよ?」 (2013/06/30 23:49)
エルティナ> 「よければ、貴方に聞いてもらいたい話が一つあります」 (2013/06/30 23:51)
エルティナ> (再び演奏の体勢に (2013/06/30 23:53)
カエルム> …(ひとつ貯めた息を吐くと、手から力を抜いて、一人のために演奏してくれることに感謝する) (2013/06/30 23:54)
エルティナ> 「お時間はよろしいでしょうか?」 (2013/06/30 23:54)
カエルム> …大丈夫。(共通語で) (2013/06/30 23:55)
エルティナ> (そうですか、と笑い―― (2013/06/30 23:55)
エルティナ> ――一人の男がいた。
――男は、罪人だった。
――たった一本のパンを盗んだ罪で、20年近くもの歳月を服役し奴隷の如く働かされていた (2013/06/30 23:57)
エルティナ> ――そしてその罪を償い終えた男は今、困窮の淵で困っていた。
――行く先々で彼には罪が付きまとう。
――彼が何かをするたびに、彼は過去に犯した罪を書かれた紙をみせねばならぬが為に。
――ごまかす手段はあったろう。けれど、彼は罪は犯すまいと誠実だった。 (2013/06/30 23:59)