GM> 思考が追いついていない少年の頭に (2014/12/16 00:00)
GM> どすっ という嫌な音が響いた。 (2014/12/16 00:00)
GM> 刺された (2014/12/16 00:00)
シアン> (痛みより驚愕のために目を見開いて、大きくバックステップ) (2014/12/16 00:01)
シアン> (脇腹から包丁を引き抜いて)…どういう…こと…だ (2014/12/16 00:02)
GM> 酒場から続々と、客から店員まで全員が武装して出てくる (2014/12/16 00:03)
アシュリー(NPC)> (言ったでしょう?全てがあなたと敵対している世界って) (2014/12/16 00:04)
シアン> (刺された脇腹を押さえながら逃げ続け…なんとかまいた) (2014/12/16 00:05)
GM> 手についた血と痛みが現実的すぎて、アシュリーの言葉が嘘のように思える (2014/12/16 00:06)
シアン> (神聖魔法による治療は不可能だった。神も『敵対している』ということだろう) (2014/12/16 00:07)
GM> 布で止血を済ませて路地を出ると (2014/12/16 00:08)
GM> 誰よりも見慣れた顔がそこにあった。 (2014/12/16 00:08)
シアン> アリス…! (2014/12/16 00:09)
GM> 金髪の少女は現実と全く変わらない、金木犀の香のような笑顔をみせた (2014/12/16 00:10)
アリス(NPC)> …どうしたの!?その傷!よく見せて! (2014/12/16 00:11)
GM> 全て敵だなんて嘘じゃないか と思った (2014/12/16 00:12)
GM> けれど (2014/12/16 00:12)
GM> どすっ と二度目の、ダガーが肉を貫く音。 (2014/12/16 00:13)
GM> 叩き込まれた位置は傷口だった (2014/12/16 00:13)
GM> 痛みに声をあげる。そんなシアンにアリスは体重をかけて、傷口を広げるべくダガーをねじ込むようにする。 (2014/12/16 00:15)
シアン> (アリスを突き飛ばすようにして距離を取ると、先程の比にもならない痛みが奔り、声をもらす)ぐ…ぁ… (2014/12/16 00:17)
アシュリー(NPC)> (痛いだけじゃ面白くないかしら。もう一度創りかえてあげる) (2014/12/16 00:18)
アシュリー(NPC)> verβ『居場所のない世界』 (2014/12/16 00:19)
GM> 痛みが消え、少年はアシュリーと同じ霊体のような状態としてシエルの部屋にいる。 (2014/12/16 00:20)
GM> そして、アリスの隣に、見慣れない男。 (2014/12/16 00:21)
GM> ユートとも楽しそうに話している。 (2014/12/16 00:22)
GM> そいつは、背と格好だけがシアンと同じ、『別人』だった。 (2014/12/16 00:22)
GM> 自分の立場を失って、本来の立場に『別人が入り込んでいる』 (2014/12/16 00:23)
シアン> …違う。…こんなものは… (2014/12/16 00:25)
GM> 先程とは違って、空気が殺伐としていないのが逆に恐ろしかった。…それが、限りなく現実に近く感じたから。 (2014/12/16 00:26)
GM> そんな中、アシュリーは耳許でこう言った。 (2014/12/16 00:28)
アシュリー(NPC)> 夢の内容を『あなたの目が覚めた時、夢の内容と現実を統合するように』変えた (2014/12/16 00:30)
アシュリー(NPC)> さて、次へ行こっか? (2014/12/16 00:31)
アシュリー(NPC)> verγ『皆が幸せで完璧な世界』 (2014/12/16 00:32)
シアン> 少年が放り出されたのは (2014/12/16 00:33)
GM> (↓ミス)少年が放り出されたのは、故郷だった (2014/12/16 00:34)
GM> あの事件で死んだはずの、子供が。親が。老人が。誰もが幸せそうに暮らしている。そんな世界だった。 (2014/12/16 00:35)
アシュリー(NPC)> 夢の内容を追加するわよ?『あなたの剣で私を攻撃する事で、世界は元に戻る』 (2014/12/16 00:38)
GM> それでも、どうしても (2014/12/16 00:39)
シアン> …できない。 (2014/12/16 00:39)
GM> どうしても。自分の利益のために、この世界を壊せなかった。 (2014/12/16 00:41)
アシュリー(NPC)> 内容を追加。『自殺する事でシアンの精神は死に絶えて、この世界を現実に反映する』 (2014/12/16 00:43)
シアン> 解った。 (2014/12/16 00:44)
シアン> …死に場所を探そう。 (2014/12/16 00:44)
GM> そして彼は、夢の中の『思い出の場所』へと向かう。 (2014/12/16 00:45)
GM> (PL:時間の都合で最後まで出来なかった) (2014/12/16 00:46)
☆シアン(GM)が去っていった……☆ (2014/12/16 00:46)
☆シアン(GM)が現れた……☆ (2014/12/16 15:45)
GM> (PL:昨日の続き。) (2014/12/16 15:46)
GM> アリスと出会った小屋。そこはただの物置になっていた。 (2014/12/16 15:48)
GM> 『誰もが幸せで、完璧な世界』としてアリスもまた、『救われていた』 (2014/12/16 15:49)
GM> 不意に、頭の中に声が響いた。 (2014/12/16 15:50)
GM> 小さな、女の子の声。 (2014/12/16 15:51)
?(NPC)> 悔しくないの? (2014/12/16 15:51)
シアン> …え…? (2014/12/16 15:52)
?(NPC)> こんな、ポッと出の女に自殺するように言われて、悔しくないの? (2014/12/16 15:53)
シアン> …俺だって、悔しいよ… (2014/12/16 15:53)
シアン> …でも、どうすればいいんだよ!誰もが幸せな世界!そんなものは俺に創れない! (2014/12/16 15:55)
シアン> でもあいつは簡単に創って見せたんだ!俺が一生かけても創れないものを、あいつは鼻歌交じりに創れるんだ! (2014/12/16 15:56)
シアン> 例え!俺が自分の利益のために!あいつを斬りつけて世界を戻したとしても!俺は皆の前で何事もなかったようには過ごせない! (2014/12/16 15:58)
シアン> 皆が失ったものを取り戻せる機会を俺が奪っただなんて言えない! (2014/12/16 15:59)
シアン> あぁそうだよ。あいつは凄いよ!世界を幾らでも塗りつぶせるんだから! (2014/12/16 16:00)
シアン> でも、その塗りつぶされた世界の色が!とてつもなく鮮やかだった!俺にはその上から水をかける勇気はない! (2014/12/16 16:02)
シアン> こんな目も眩むような世界を、俺は壊せない! (2014/12/16 16:03)
?(NPC)> いいじゃない。壊しちゃっても。 (2014/12/16 16:04)
?(NPC)> 『自分は、誰もが幸せになれる世界を自分の利益のために叩き壊した』って正直に話して、謝ればいいよ。 (2014/12/16 16:06)
?(NPC)> それに、あなたはいつだって『自分の為』に戦ってきた。今回もいつも通り『自分の為』に戦えばいい。 (2014/12/16 16:07)
?(NPC)> そうしてきた、あなたのこれまでの道のりがあなたを救ってくれるわ。 (2014/12/16 16:08)
?(NPC)> ここで、他者を秤に掛ける必要はない。 (2014/12/16 16:09)
?(NPC)> 『彼女の目的』と『あなたの世界』だけを天秤にかけなさい。 (2014/12/16 16:10)
GM> 少女の声は聞こえなくなった。 (2014/12/16 16:11)
GM> そして、少年は気づく。 (2014/12/16 16:11)
GM> その声が、金髪の幼馴染の声だったことに。 (2014/12/16 16:13)
GM> 壊れかけていた心が回復する。 (2014/12/16 16:14)
GM> 少年は幻想の大地を強く踏みしめ、地に剣を突き立てて、世界の創造者を見据える。 (2014/12/16 16:16)
アシュリー(NPC)> …あら? (2014/12/16 16:17)
シアン> 気が変わった。こんな『作り物』は誰も必要としない。 (2014/12/16 16:20)
シアン> この幸せな世界っていうのは『お前の主観』だ。なら、これが『幸せ』とは限らない! (2014/12/16 16:21)
GM> 言葉と同時に、一閃。簡単に躱された。 (2014/12/16 16:21)
GM> 瞬間、世界がガラスのように砕け散った。 (2014/12/16 16:24)
シアン> (…多分アイツの魔法は万能じゃない。万能ならば、こんな事をしなくてもアイツの目的は達成出来る。世界を作り変えることが出来るのだから) (2014/12/16 16:26)
シアン> (そして、アイツは世界を変える度に、“世界の内容を口にした”つまりそれが魔法の発動条件なんだろう) (2014/12/16 16:28)
シアン> (俺を殺さず、“自殺させようとした”事から、アイツは俺を殺せない…のだと思う。排除の手段として、精神を破壊しようとした事を絡めると…) (2014/12/16 16:31)
シアン> (俺を殺してしまえば、目的を完璧には達成出来ない。という事なのだろう) (2014/12/16 16:33)
シアン> …(結論は出た。もはや語るべき言葉は何もない) (2014/12/16 16:33)
GM> “世界の内容”を変更させないために、高速の垂直斬りを放つ。 (2014/12/16 16:36)
GM> 少女はその斬撃を、『世界の破片』で創りだした剣で受ける。 (2014/12/16 16:38)
GM> 力量差は歴然。それでも少年は剣を振るい続ける。 (2014/12/16 16:38)
GM> 少女の瞳に、本気の集中を映すように光が揺蕩い… (2014/12/16 16:41)
GM> 直後、少年は強大な魔力により消し飛ばされた。 (2014/12/16 16:42)
GM> しかし、少女は世界を再構築し、少年は蘇る。 (2014/12/16 16:43)
シアン> (…やはりそういう事か、アイツの目的は俺を殺してしまえば達成出来ない) (2014/12/16 16:46)
アシュリー(NPC)> …いい加減腹が立ってきたわ。何回も殺して、精神を摩耗させる方が早そうね。 (2014/12/16 16:47)
GM> 少年が一歩進むと魔法に消し飛ばされる。そして、蘇生。 (2014/12/16 16:49)
GM> 少年が二歩進むと少年は灰にされる。また、蘇生 (2014/12/16 16:50)
GM> 少年が三歩進むと少年は凍りつかせられ、粉々にされる。蘇生。 (2014/12/16 16:51)
GM> そんな事を、200数回繰り返した。 (2014/12/16 16:53)
GM> 少女が、「もう殺してしまおう。完全には達成出来ずとも少しは…」と考えた時には遅かった。 (2014/12/16 16:55)
GM> シアン=エクスルターテは既に、少女の 呼吸・攻撃タイミング・匂い・クセ・思考。全て記憶していた。 (2014/12/16 16:57)
シアン> …今のお前だけなら、必ず俺は越えられる! (2014/12/16 16:59)
GM> 少年は『避けれない筈』の魔法を全て躱し (2014/12/16 17:00)
GM> ついに、少女の剣を叩き折り、そのまま右腕を斬り飛ばした。 (2014/12/16 17:01)
シアン> …利き腕がなくなれば痛みとデバイスの問題で魔法なんて使えない。 (2014/12/16 17:03)
シアン> 俺の勝ちだ。 (2014/12/16 17:03)
アシュリー(NPC)> …いいわ。今度は現実で相手をしてあげる。ユートを連れて、二人でかかってきなさい。 (2014/12/16 17:05)
GM> すぅ と透き通るように少女は消えていった (2014/12/16 17:05)
シアン> …これで、世界は… (2014/12/16 17:07)
☆シアン(GM)が去っていった……☆ (2014/12/16 17:08)