☆シン(GM)が現れた……☆ (2015/04/08 03:21)
GM> サウスゲート市街のマーファ神殿にもほど近い長屋のひとつ (2015/04/08 03:22)
GM> 深夜ということもあり辺りは静かなものだ (2015/04/08 03:23)
GM> 長屋の一件に最近住み始めた亜人の若者は同じ亜人の少女を連れてきた。 (2015/04/08 03:25)
GM> その少女は余程日ごろの心労があったのであろうか深い眠りについたままいまだ目を覚ます気配すらない。 (2015/04/08 03:26)
GM> (一件× 一軒○ 失礼しました) (2015/04/08 03:27)
シン> ソフィ。(ベッドに寄り添い優しく髪をなでる) (2015/04/08 03:29)
シン> よっぽど気を張ってたんだね。こんなに眠り続けるほどだったなんて・・・。 (2015/04/08 03:34)
シン> でも、もう心配はいらないよ。 (2015/04/08 03:34)
シン> ずっと一緒だから。 (2015/04/08 03:34)
GM> そのままソフィアに寄り添い、眠りに落ちるシンであった (2015/04/08 03:36)
☆シン(GM)が去っていった……☆ (2015/04/08 03:36)
☆シエル(GM)が現れた……☆ (2015/04/08 20:16)
GM> −ニューゲートの広場近くのレストラン− (2015/04/08 20:18)
シエル> (魔神の噂は急に聞かなくなった。その代わり、人が失踪したとか、仕事に来なくなる人が増えたとか、そんな事ばっかりが街では噂されていた) (2015/04/08 20:20)
GM> 窓から井戸の見える広場を見る。 (2015/04/08 20:21)
シエル> (…そこの交差点で、私とあの人と初めて会った) (2015/04/08 20:22)
GM> 出会いと呼べる程の出来事ではなかった。 (2015/04/08 20:23)
GM> −2年前の春− (2015/04/08 20:24)
シエル> その一年間は、私にとって一位、二位を争うぐらいの、幸せな時期。 (2015/04/08 20:25)
シエル> 『先生』が居なくなって、私はもう疲れきっていた。 (2015/04/08 20:27)
シエル> 勉強をしても、褒めてくれる人は居ないし、魔術を憶えても何のためになるのか、解らなかった。 (2015/04/08 20:27)
シエル> もう二度と使わないであろう、魔術書や本を抱えて街を歩いている時、一人の少年が人々とは反対の向きに走っていた。 (2015/04/08 20:29)
シエル> 『私には関係ない』と思って、すぐに目を逸らした。 (2015/04/08 20:30)
シエル> でも少し歩くと、裏路地から飛び出てきた『彼』とぶつかった。 (2015/04/08 20:32)
少年(NPC)> わ、悪い! (2015/04/08 20:33)
シエル> 少年は、散らばった本を拾い集めて、私に押し付けて謝りながら、また必死な様子で走り始めた。 (2015/04/08 20:33)
シエル> また、理由もなく歩き出そうとして気づいた。 (2015/04/08 20:34)
シエル> 『彼』が落としたのだろう、不思議な人形。 (2015/04/08 20:35)
シエル> 『意味もなくふらつくだけなら』と思って、近くに居た、人の良さそうな自警団の人に『彼』の特徴を話して、預けた。 (2015/04/08 20:39)
シエル> その時、『理由もなく』。ううん。『疲れたから』という理由で、何もかも終わらせようと思った。 (2015/04/08 20:41)
シエル> 『先生』との思い出の場所で…、『灯台』で。 (2015/04/08 20:42)
シエル> 灯台からは、夕焼けがよく見えたけれど、見飽きていたのか何とも思わなかった。 (2015/04/08 20:44)
シエル> 灯台で全て終わらせようと思ったら、魔法を唱え始めていた所で。 (2015/04/08 20:47)
シエル> 階段近くに立っていた私を、下から見上げるような形で『彼』が見ていた。 (2015/04/08 20:48)
シエル> 『絶対見られた』そう思って慌てて離れると、『彼』は頭を掻いて。 (2015/04/08 20:49)
少年(NPC)> 白とはまたシンプルな…うおおお!? (2015/04/08 20:50)
シエル> 躊躇なく魔法を唱えることにした。こういう男が世界を歪めるのだ。 (2015/04/08 20:50)
少年(NPC)> 悪かった!悪かったよ!…でも、君死のうとしてたろ。 (2015/04/08 20:52)
シエル> 絶句した。何でそんなことが解るのか。 (2015/04/08 20:52)
少年(NPC)> …顔を見れば解るよ。大切な物を無くした顔をしてる。 (2015/04/08 20:53)
シエル> このまま話せば、巻き込むことになると思い、『あなたが落とした、不思議な人形。自警団さんにお預かりしてもらいました』 (2015/04/08 20:54)
少年(NPC)> …!取りに行ってくる!…いや、君を家に送ってからにする。 (2015/04/08 20:55)
シエル> 下着を見といて何を言うんですか と言おうと思ったけれど、何故か素直に従ってしまった。…もう少し生きてみることにした。 (2015/04/08 20:59)
シエル> その後も偶然とは思えないタイミングで、何度も街で会って。自己紹介をして、ご飯を食べたりすることもあった。 (2015/04/08 21:00)
シエル> 彼と出会った最初の季節が終わった。 (2015/04/08 21:02)
GM> −2年前の夏− (2015/04/08 21:04)
シエル> 仲良くなったばかりの、魔術師ギルドの友人と近くの海へ行った。 (2015/04/08 21:10)
シエル> 泳げないから断るつもりだったが断り切れず。海でオロオロしているとシアンが通りかかった。 (2015/04/08 21:11)
シエル> 金髪のエルフの子を連れていたけれど、泳げない事がバレるのは恥ずかしかったから、苦肉の策で『恋人の振り』をしてもらおうと腕を組んだ。 (2015/04/08 21:13)
シエル> 『わ、私はこの人とデートするつもりで…』 (2015/04/08 21:14)
シアン(NPC)> …この子泳げないみたいだから、教えてやってくれ。 (2015/04/08 21:15)
シエル> 人が体を張って演技をしたのに、あっさり本当の事を言ってしまった。けれどおかげで友人とより仲良くなれた。 (2015/04/08 21:17)
シエル> でも、水着の女性にくっつかれて微動だにしないのは、失礼だと思った。 (2015/04/08 21:19)
シエル> その後の夕方に、セミの鳴く公園で少し話をした。 (2015/04/08 21:20)
シアン(NPC)> 泳げない事恥ずかしいってだけで、年下の男を利用しようとするなよ…。 (2015/04/08 21:21)
シエル> とか (2015/04/08 21:21)
シアン(NPC)> もう少し体鍛えた方がいいんじゃないか? (2015/04/08 21:21)
シエル> とか言われて、『魔法があるから、大抵の事には困らないですっ』と言い返した。 (2015/04/08 21:22)
シエル> すると、急に真面目な顔になって (2015/04/08 21:22)
シアン(NPC)> …これ、持っとけよ。 (2015/04/08 21:23)
シエル> 渡されたのは木彫の小さな笛だった。首に下げれるように、草を編んだ紐が通してあった。 (2015/04/08 21:24)
シアン(NPC)> 本当に危なくなった時は、これを吹けよ。俺じゃなくても誰かが助けてくれるかもしれないし、俺が助けれる確率もきっと上がる。 (2015/04/08 21:25)
シエル> どんな音が出るのか試しに吹いてみた。 (2015/04/08 21:26)
シエル> 通りの良い、高い音が出た。お礼を言おうと思ったら。 (2015/04/08 21:27)
シアン(NPC)> …今思い出した。…作った時に1回吹いたんだった(うめくように) (2015/04/08 21:28)
シエル> 間接キスさせられた。文句を言いたかったけれど、恥ずかしくて、何も言えなかった。 (2015/04/08 21:29)
GM> −二年前の秋− (2015/04/08 21:32)
シエル> 私から誘って、ニューゲートの街を一緒に歩いて回った。 (2015/04/08 21:36)
シエル> 秋の色んな美味しい食べ物を食べて回った。 (2015/04/08 21:37)
シエル> とても楽しかった。相変わらずデリカシーがない人だったけど、それに対して何も言う気にならないぐらいになってしまっていた。 (2015/04/08 21:39)
シエル> 帰りに、『灯台に行きませんか?』と私から誘った。答えは当然のようにOKだった。 (2015/04/08 21:41)
シエル> 灯台を二人でのぼって、一緒に黄昏れていく空を見た。 (2015/04/08 21:42)
シエル> 見飽きたはずの黄昏が何よりも綺麗に見えて、少し泣きそうになった。 (2015/04/08 21:44)
シエル> 彼も目を細めて、夕焼けを見ていた。 (2015/04/08 21:45)
シエル> 不意に、背後から足音がした。 (2015/04/08 21:46)
シエル> 4人の冒険者のグループのように見えたが、魔法使いは一人だけだった。 (2015/04/08 21:47)
シエル> 夕焼けが見たいのだと思った。『ごめんなさいっ。すぐに降りま…』 (2015/04/08 21:48)
シエル> 私を先に行かせないように、彼が一歩前に出て、左手で私をおさえた。 (2015/04/08 21:49)
シアン(NPC)> …デッドエンド…。あんたら『行き止まり』だな。 (2015/04/08 21:51)
軽装戦士(NPC)> 俺が用のあるのは、そっちの魔術師だけだ。 (2015/04/08 21:52)
シエル> 噂だけで聞いたことがあった。『魔術師は、常に見えない魔力の力場を放出して、世界を歪めている』と考えている人達。 (2015/04/08 21:54)
軽装戦士(NPC)> 俺はな、魔術師になりたかったんだ。…でも、才能がなかった。魔術をいくら憶えても、マナを扱う技術がなかった。 (2015/04/08 21:56)
軽装戦士(NPC)> でも、俺は後悔していない。マナは世界にとって有害だ。 (2015/04/08 21:57)
軽装戦士(NPC)> それを扱う『悪』を全て俺達が排除する。 (2015/04/08 21:57)
シアン(NPC)> それで? (2015/04/08 21:58)
シアン(NPC)> …『自身の失敗を正当化して、他人のせいにするのは楽しいか?』 (2015/04/08 21:58)
軽装戦士(NPC)> ほう。なら言わせてもらおう。『君がその女を守ろうとしている理由を、力場の影響で思考誘導されている』とは思わないのかね? (2015/04/08 22:00)
シエル> …ずっと、疑問だった。 (2015/04/08 22:00)
シエル> 何故彼が私に親切にしてくれるのか。 (2015/04/08 22:01)
シエル> 戦士の言った事は、それにとても当てはまっている気がして、『私は友人を操っていた』のだと絶望した。 (2015/04/08 22:02)
シエル> しかし、彼はもう一歩踏み込んで、こう言った。 (2015/04/08 22:03)
シアン(NPC)> 『それがどうした?』 (2015/04/08 22:03)
シアン(NPC)> 知るかよ。そんな下らない陰謀論がどうしたんだよ。 (2015/04/08 22:04)
シアン(NPC)> 操られていようがなんだろうが、『救いを求めている人の味方になってやれれば、俺はそれで満足なんだよ』 (2015/04/08 22:05)
シエル> 彼の背中を見て、やっと自分が泣いていることに気づいた。 (2015/04/08 22:06)
シエル> そして、戦士は笑みを浮かべた。 (2015/04/08 22:07)
シエル> 嘲るわけでもなく、なじるわけでもない。 (2015/04/08 22:07)
シエル> 『彼という人間を認めた上で、自分達の信念を確かめる為に仕掛ける』という意思表示。 (2015/04/08 22:08)
GM> −現在− (2015/04/08 22:09)
GM> 灯台からの景色が見たいと思った。 (2015/04/08 22:12)
GM> 彼はまだ帰ってこないけれど、またあの黄昏と、夕焼けに染まる街を見たいと思った。 (2015/04/08 22:13)
GM> 注文したサンドイッチを食べ終えて、代金を払い、小走りで灯台に向けて走る。 (2015/04/08 22:18)
GM> −灯台− (2015/04/08 22:24)
GM> 灯台の下に来ると、妙な違和感を感じた。 (2015/04/08 22:25)
GM> 2年の間に灯台を改装しただとか、そんな話は聞いたことがないのに。 (2015/04/08 22:26)
GM> 2年前よりも、根本が太い形状になっていた。 (2015/04/08 22:28)
GM> 慌てて灯台を上って、街を見渡した。 (2015/04/08 22:29)
GM> 景色は、二年前と全く一致していない。 (2015/04/08 22:29)
GM> おかしい。あんな幸せな記憶を忘れるはずがない。 (2015/04/08 22:30)
GM> つまり、第三者による。記憶の改竄。 (2015/04/08 22:30)
GM> 激流のような怒りが湧き上がり、体を駆けた。 (2015/04/08 22:31)
シエル> …私の記憶に…。 (2015/04/08 22:32)
シエル> 私の思い出に何をしたの…? (2015/04/08 22:37)
☆シエル(GM)が去っていった……☆ (2015/04/08 22:37)