シアン(GM)が現れた……☆ (2016/03/15 21:46)
GM> -3月14日- (2016/03/15 21:47)
GM> 今日はホワイトデーだ。 (2016/03/15 21:47)
GM> 普段はお返しに絶望する日なのだが… (2016/03/15 21:48)
GM> アシュリーから『親しい人にだけ返せばいいじゃん』と言われたので妥協してみることにしていたのだった。 (2016/03/15 21:49)
GM> …にしても複雑な気分である。 (2016/03/15 21:49)
GM> 取り敢えず、二人には夜に返せばいいので昼間は外出することにしたのだった。 (2016/03/15 21:53)
GM> 街中 (2016/03/15 21:54)
シアン> …ん? (2016/03/15 21:54)
ラント(NPC)> お?暇そうだなお前。 (2016/03/15 21:55)
シアン> いや、同じ時間帯に同じ場所ふらついてるヤツに言われたくない。 (2016/03/15 21:56)
ラント(NPC)> 丁度いい。話があったんだ。 (2016/03/15 21:56)
シアン> 話? (2016/03/15 21:57)
ラント(NPC)> そこにほら、前に俺らが暴れた店があるからそこで話そうぜ。 (2016/03/15 21:57)
シアン> 暴れたのはお前であって俺じゃないだろ(肩をすくめて) (2016/03/15 21:58)
GM> 店内 (2016/03/15 21:58)
ラント(NPC)> (適当に席に座ると相変わらず期間限定の冬にとれる野菜やらをはさみまくったハンバーガーを注文する) (2016/03/15 21:59)
シアン> (シチューパイを注文し、頬杖をついて)で、話ってなんだよ。 (2016/03/15 22:01)
ラント(NPC)> (運ばれてきたハンバーガーにかぶりついて咀嚼し、微妙そうな顔で)…お前さ、結局アリスちゃんとシーちゃんのどっちが好きなの? (2016/03/15 22:03)
シアン> (水をむせてげほげほと咳き込んで) (2016/03/15 22:03)
シアン> …どっちも好きだよ。 (2016/03/15 22:04)
ラント(NPC)> どちらかと言われたら? (2016/03/15 22:04)
シアン> …。 (2016/03/15 22:04)
シアン> …何でお前にんなこと言われなきゃなんないんだよ。 (2016/03/15 22:05)
ラント(NPC)> いーや?お前、今までやってきたこと全部自分の為なんだろ? (2016/03/15 22:06)
シアン> それに何の関係があるんだよ。 (2016/03/15 22:06)
ラント(NPC)> 二人の事が選べないのが、両方同じぐらい好きだからって理由じゃなく。 (2016/03/15 22:08)
ラント(NPC)> …『記憶があった頃のお前がどっちが好きだったのか解らないから』だったらぶん殴ろうと思ってな? (2016/03/15 22:09)
シアン> (がたん と席を立って)ッ!? (2016/03/15 22:09)
シアン> お前、その話どこで聞いた? (2016/03/15 22:10)
ラント(NPC)> 俺も、お前も魔人サマと関わってた人間だぜ?そのぐらいの情報入ってくるっての。 (2016/03/15 22:11)
シアン> …ちっ。 (2016/03/15 22:11)
シアン> (席に座り直して) (2016/03/15 22:14)
ラント(NPC)> おら、話さないとまた暴れるぜ? (2016/03/15 22:15)
シアン> くそが。…いいぜ、洗いざらい吐いてやるよ。 (2016/03/15 22:15)
シアン> …二人の事は同じぐらい好きだ。それに偽りはない。 (2016/03/15 22:16)
シアン> が、お前の言った理由もそうだが、もっと大きくて根本的なとこで俺はあの二人を選べない。 (2016/03/15 22:17)
ラント(NPC)> なんだよ。 (2016/03/15 22:19)
シアン> あの二人は『以前の俺が好き』なんだ。 (2016/03/15 22:20)
シアン> …今の俺は、記憶が戻るまでの代役…、もっと言えばガワだけ同じの『シアン』のニセモノだ。 (2016/03/15 22:21)
ラント(NPC)> 今のお前に好きだってあの二人が言ってる時点でそれは破綻してんだろ。 (2016/03/15 22:22)
シアン> …それでも、俺がニセモノだってことには変わりない。 (2016/03/15 22:23)
シアン> 大体お前に解るはずないだろ。ニセモノになっちまったヤツの気持ちなんざ。 (2016/03/15 22:26)
ラント(NPC)> あー解らないね。 (2016/03/15 22:26)
ラント(NPC)> 解るのは、あの二人の気持ちだ。 (2016/03/15 22:26)
ラント(NPC)> テメェが腑抜けた理由で二人に引きずらせるのはふざけてる。 (2016/03/15 22:29)
ラント(NPC)> 両方共振っちまった方がまだ後腐れがないね。 (2016/03/15 22:30)
ラント(NPC)> …そうじゃないなら、今決めろ。 (2016/03/15 22:33)
ラント(NPC)> ニセモノだかホンモノだか知らねえが、今のお前が本当に好きなヤツを決めろ。 (2016/03/15 22:34)
ラント(NPC)> 振られた方も自殺するわけじゃないんだ。さっさと決めちまった方が悪くない関係で終われるんじゃねーの。 (2016/03/15 22:36)
ラント(NPC)> (ハンバーガーを食べ終えてさっさと出て行った) (2016/03/15 22:38)
シアン> …何様だあの野郎。 (2016/03/15 22:39)
シアン> (…俺が本当に好きな方…) (2016/03/15 22:39)
シアン> (そんなの、はっきりとは解らない) (2016/03/15 22:48)
GM> それでも、なんとなく結論は出ていた (2016/03/15 22:51)
GM> …だから、家に戻らなくては。 (2016/03/15 22:52)
シアン> …あの野郎、代金払わないでいきやがった。 (2016/03/15 22:53)
GM> -シエル邸- (2016/03/15 22:54)
GM> 家に入り、居間にいた二人にはっきりと告げる。 (2016/03/15 22:55)
シアン> …二人に、大切な話がある。 (2016/03/15 22:55)
アリス(NPC)>(2016/03/15 22:56)
シエル(NPC)> 私達、ですか? (2016/03/15 22:56)
シアン> …昼寝した桜の木の下で待ってる。…シエルが先に来てくれ。 (2016/03/15 22:57)
GM> -桜の木の下- (2016/03/15 22:58)
GM> 早咲きの桜は、冷たい夜風に散らされて、月夜に映えていた。 (2016/03/15 22:59)
GM> そして、やってきた大切な女性の1人も。文字通りの意味で言うのなら、月下美人といったところだろう。 (2016/03/15 23:01)
シアン> …来たか。 (2016/03/15 23:02)
シエル(NPC)> …はい。 (2016/03/15 23:02)
シエル(NPC)> 大切な話って、なんですか? (2016/03/15 23:02)
シアン> シエル、俺はさ。 (2016/03/15 23:03)
シアン> 記憶がなくなって、最初に君が病室に来た時 (2016/03/15 23:03)
シアン> 嘘を吐けなかったことを、後悔してるんだ。 (2016/03/15 23:04)
シアン> 俺のアタマについて知って、涙をこらえるシエルの姿を見て。 (2016/03/15 23:05)
シアン> 憶えてるはずなんてないのに、胸の奥がめちゃくちゃ痛かった。 (2016/03/15 23:05)
シアン> …もしかしたら、記憶があった頃の俺はシエルのことが好きだったのかもな。 (2016/03/15 23:06)
シアン> あの時からずっと…、いや、俺の知らない自分の時からずっと、想ってくれてたんだよな。 (2016/03/15 23:13)
シアン> …ありがとな。 (2016/03/15 23:13)
シアン> …それで、今の俺はさ。 (2016/03/15 23:13)
シアン> 今の俺は。 (2016/03/15 23:14)
GM> ――が好きなんだ。 (2016/03/15 23:15)
GM> と、頭に響く声。 (2016/03/15 23:15)
GM> 胸の奥に、疼くような痛み。 (2016/03/15 23:16)
シエル(NPC)> っ…。 (2016/03/15 23:17)
GM> 怒りはない。 (2016/03/15 23:17)
GM> しかし、声が出ない。 (2016/03/15 23:17)
GM> だから私は、いつものように笑って。 (2016/03/15 23:18)
GM> 桜の木から、背を向けた。 (2016/03/15 23:18)
GM> そうして、声を絞り出す。 (2016/03/15 23:19)
シエル(NPC)> …あなたの、本当の気持ちが聞けて、嬉しかった (2016/03/15 23:19)
GM> そっと、家に向けて歩き出す。 (2016/03/15 23:21)
GM> 夜風は冷たいけれど、いつかまた、前へ進めるように。 (2016/03/15 23:23)
シアン(GM)が去っていった……☆ (2016/03/15 23:23)
シアン(GM)が現れた……☆ (2016/03/15 23:23)
GM> すべてを告げた。 (2016/03/15 23:24)
GM> 思っていたことのすべてを。 (2016/03/15 23:24)
GM> 二人共好きだったことは、嘘ではない。 (2016/03/15 23:24)
GM> ただそれが、親友を愛おしむ気持ちだったか、異性を愛する気持ちだったかの違い。 (2016/03/15 23:25)
GM> まだ、告げなくてはならない相手が居た。 (2016/03/15 23:26)
GM> 月光りを想起させる金髪をなびかせる、エルフの少女。 (2016/03/15 23:27)
シアン> …来たな。 (2016/03/15 23:28)
アリス(NPC)> ここ、寒いね。 (2016/03/15 23:28)
アリス(NPC)> …話って? (2016/03/15 23:28)
GM> 不思議そうに顔を覗きこむ彼女に簡潔に思いを告げる。 (2016/03/15 23:29)
GM> 俺は――。 (2016/03/15 23:30)
シアン> アリス。 (2016/03/15 23:30)
GM> ――知っていた。 (2016/03/15 23:31)
GM> 彼女が――、――俺の始まりだったこと。 (2016/03/15 23:31)
GM> ――彼女が、俺を愛していてくれたこと。 (2016/03/15 23:32)
GM> ずっと、傍にいてくれたこと。 (2016/03/15 23:33)
GM> …ずっと、俺を支えていてくれたこと。 (2016/03/15 23:34)
シアン> 俺は。 (2016/03/15 23:34)
シアン> お前が好きだ。 (2016/03/15 23:34)
シアン> 他の何よりも、他の誰よりも。 (2016/03/15 23:34)
シアン> …初めて見た。 (2016/03/15 23:35)
GM> (PL:ミス)…初めて見た。 (2016/03/15 23:36)
GM> 心からの、歳相応の笑顔。 (2016/03/15 23:36)
GM> いつも格好つけて、背伸びをして笑っていた少年の (2016/03/15 23:37)
GM> 心からの笑顔。 (2016/03/15 23:37)
アリス(NPC)> 私も…っ (2016/03/15 23:39)
アリス(NPC)> …ずっとあなたが、好きだった… (2016/03/15 23:39)
シアン> (恐る恐る、抱きしめて大きく息を吐く) (2016/03/15 23:40)
シアン> …あーあ、柄じゃないなこういうのは。 (2016/03/15 23:41)
アリス(NPC)> …っ。 (2016/03/15 23:42)
シアン> おい、泣くなよ。一日に二人も女泣かせたらこっちが保たない。 (2016/03/15 23:43)
アリス(NPC)> …そっか…、シエルは…。 (2016/03/15 23:44)
シアン> ま、大丈夫だろ。シエルもいい女だよ。 (2016/03/15 23:44)
シアン> すぐに、俺なんかよりいい男が見つかるだろ。 (2016/03/15 23:45)
アリス(NPC)> …そう、よね。 (2016/03/15 23:47)
シアン> …でも、流石にあそこには帰れないが、帰らないのもアレだな…。 (2016/03/15 23:48)
アリス(NPC)> …普段と違うように扱う方が失礼よ。 (2016/03/15 23:48)
アリス(NPC)> いつも通りに、過ごせばいいの。 (2016/03/15 23:48)
シアン> そういうもんか。 (2016/03/15 23:49)
シアン> …あ、そうだ。 (2016/03/15 23:51)
アリス(NPC)>(2016/03/15 23:51)
シアン> 目瞑れ。 (2016/03/15 23:51)
アリス(NPC)> …っは…い…。 (2016/03/15 23:52)
シアン> (アリスの手に小さな箱を握らせて)はい、チョコのお返しっと。 (2016/03/15 23:52)
アリス(NPC)> 〜〜っ! (2016/03/15 23:55)
シアン> …?何で悶えてるんだお前。 (2016/03/15 23:55)
アリス(NPC)> 別に!何も!ない!わ、よ! (2016/03/15 23:56)
シアン> (…難しいな…) (2016/03/15 23:56)
シアン(GM)が去っていった……☆ (2016/03/15 23:56)