ルイ(GM)さんが入室しました。☆ (2018/09/29 20:34)
A18_GM> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ (2018/09/29 20:35)
GM> ニューゲートから南へ伸びる街道の、森林地帯……街道から逸れて半日ほど歩いた場所に、名もない集落があった (2018/09/29 20:39)
GM> 現在は、放棄されようとしている集落、と表現するほうが合っているだろう。そこはほんの少し前まで、盗賊ギルドを介さないモグリの盗賊達が牛耳り、街道沿いの宿町や村々から身寄りのない者を集めて密かに麻薬栽培を行う秘密の集落だった。 (2018/09/29 20:45)
GM> しかし今や集落は崩壊しようとしていた。盗賊達は貯めこんだ財を持てるだけ持ち、作業人達を置いて自分たちだけでロードレスランドを早々に高飛びする気である。密売がこの地域を縄張りにするニューゲートの盗賊ギルドにバレようとしているのだ。 (2018/09/29 20:51)
GM> 作業人達は上層部で何が起きているかを伝えられることもなく、盗賊達に言われるまま馬車に荷物を詰め込む手伝いをしている。彼ら作業人達は仕事の報酬に給金と引き換えで麻薬を与えられており、最初はサービスと称して手に入るその麻薬の中毒者となっているのだ。疑問を差し挟み盗賊達の逃亡を把握する力のある者は、いない。 (2018/09/29 20:57)
盗賊(NPC)> 「もういい!早く行こうぜ!」 (2018/09/29 20:59)
盗賊B(NPC)> 「おう、一度嗅ぎつけられたらもうお終いだからな。南の島でバカンスでもするに限る」 (2018/09/29 21:02)
盗賊A(NPC)> 「冒険者ども、戻ってこねえな。あの化物女が殺っちまったんかね」 (2018/09/29 21:03)
盗賊B(NPC)> 「そうだろうよ。だが、冒険者どもが来たってことはこの辺を何かしら調査する依頼があったってことだ。遅かれ早かれ、ここはバレる。あの化物女共との縁もこれでお終いだ……清々するね」 (2018/09/29 21:05)
盗賊C(NPC)> 「俺は美人と縁が切れるのは残念だねえ。(Bの肘を小突き、小声で)……てめえ。銀髪女が外出てきてんだよ、下手なこと言うんじゃねえ…」 (2018/09/29 21:08)
盗賊B(NPC)> 「チッ、ビビってんじゃねえ。あれはどーせこんなことで機嫌は変わらねえよ、化物なんだ、わかんだろ!」<盗賊C (2018/09/29 21:11)
盗賊A(NPC)> 「全員乗ったな!出発だ!」 (2018/09/29 21:12)
GM> 御者をする盗賊が、馬車を出発させる。 (2018/09/29 21:13)
GM> 盗賊達は森の奥に消えていった…… (2018/09/29 21:14)
作業人(NPC)> 「…………」 (2018/09/29 21:14)
GM> 作業人が自分の支配者たちを乗せた馬車を見送る中。まっ白なローブを羽織った、森の麻薬密造場には場違いなほど美しい銀髪の女性が、集落の真ん中で両手を広げて立っている。 (2018/09/29 21:21)
GM> 彼女は、自分が森に展開した混沌界の力を閉じている最中だ。集落が密造場として機能していた理由の一つは、彼女のこの力によって、集落の場所を知り向かっている者について行くなどしない限り、誰もこの場に辿り着けないようにされていたからである。 (2018/09/29 21:25)
GM> もし、狩りやただの探検でこの場所へ近寄ろうとする者がいれば、その者は森の中の闇に惑わされて気づいた時には来た道を引き返すことになっていただろう。 (2018/09/29 21:27)
銀髪の女(NPC)> 「……このエサ場はもう放棄だ。次を作るとしよう……さてライの方は終わったか……」 (2018/09/29 21:29)
GM> この銀髪の女には、共に行動している紫髪の女ライがいる。彼女らは盗賊達に力を貸しながら、それぞれ人間から”怒り”や”後悔”という感情を吸い上げ、己の力にしていたのだった。ここでは頻繁に入れ替えられる作業人達が彼女らのエサだったが、もうエサを補充する役目の盗賊達はいない。彼女たちにとっても、この集落は終わりを迎えていたのだった。 (2018/09/29 21:32)
GM> 銀髪の女は幽霊のようにふらりと揺れると、同行者であるライのいる、集落の唯一立派な建築物と言える2階建ての大小屋へと向かった。 (2018/09/29 21:35)
GM> 仲間として心配してではない。ライが仕事を果たし、有用な者であるかどうかを確かめるためにだ。 (2018/09/29 21:37)
GM> 〜〜〜 (2018/09/29 21:37)
GM> ライは仲間がいれば心配されるような状況ではあったが、切り抜けていた。彼女のいる大小屋の2階には、大型の蜂人間といえるような異形の姿となったライ本人の他は、息をしている者はいない。 (2018/09/29 21:39)
GM> その代わりに、死体が4つ転がっている。ニューゲートの依頼でこの集落を発見した冒険者達の亡骸だ。 (2018/09/29 21:40)
GM> 周辺住民の証言から盗賊達を尾行し、集落を発見した冒険者達は、そこが麻薬栽培をしていることを知ると首謀者たちを捕えようとした。そうして、首謀者の一人であるライと戦い、敗れたのだ。 (2018/09/29 21:44)
紫髪の女ライ(NPC)> 「ふっ、少々苦戦したぞ。だが、いい力試しになった。まだ足りん……あいつを殺すにはまだ、力が必要だ」 (2018/09/29 21:46)
GM> ライは冒険者達の亡骸に一瞥しただけで、階下へ向かった。刃を向けてくる者たちは葬った。銀髪の女を納得させるには十分だろう。 (2018/09/29 21:50)
GM> 数刻の内には彼女たちもこの集落を去り、残るのは薬と感情の吸収で過酷な労働環境に抗う力も物事を変える力も奪われた、作業人達だけとなる。 (2018/09/29 21:54)
GM> こうして、森で起きた悲劇の幕は、ひっそりと静かに閉じようとしていた。 (2018/09/29 21:55)
GM> 〜〜〜 (2018/09/29 21:55)
GM> 1人の忍者が、森を駆けている。 (2018/09/29 21:56)
GM> やがて忍者は街道に辿り着き、しかし休むことなくニューゲートに向かって街道を走りはじめた。 (2018/09/29 21:57)
ニンニン(NPC)> (拙者に雇われた4方々…! どうか無事に逃れていてくだされ…! すぐに救援を呼ぶでござる…!) (2018/09/29 21:59)
GM> 彼の名はニンニン。ニューゲートの盗賊ギルドに仮初で所属する、忍者である。 (2018/09/29 22:00)
GM> 冒険者に依頼を出し、集落を発見させたのはこのニンニンであった。 (2018/09/29 22:04)
GM> 街道沿いの宿町や村々で人買いをしている行商人達と、森の中にある謎の暗闇空間の噂を聞いた盗賊ギルドは、鼻を効かせてこの忍者を調査に派遣したのだ。ニンニンは情報の中に未知の力が働いていることを認め、自分一人では解決できぬ案件と踏んで冒険者に調査の協力と同行の依頼をしたのだ。 (2018/09/29 22:05)
GM> そして集落を発見し、明らかな盗賊ギルドの商売敵行為として首謀者を捕えようとした。だが、結果は冒険者4人を連れても敵わない相手との戦いだったというわけだ。 (2018/09/29 22:07)
GM> ニンニンは冒険者達の決死の助けにより戦いの場から逃れ、一人、救援を呼びにニューゲートへ向かっていた。 (2018/09/29 22:08)
GM> 後に、彼は冒険者達4人の亡骸と、打ち捨てられた集落を見ることだろう…… (2018/09/29 22:09)
ニンニン(NPC)> (もし、間に合わなかったならば……!仇は必ず撃つでござる……!!) (2018/09/29 22:10)
GM> だが今は、わずかな希望を抱いたまま、街へと走っているのだ…… (2018/09/29 22:11)
GM> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ (2018/09/29 22:11)
ルイ(GM)さんが退室されました。☆ (2018/09/29 22:11)