☆ルイ(GM)さんが入室しました。☆ (2018/12/22 21:03)
GM> ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ (2018/12/22 21:04)
GM> ルイとニンニンの2人は、郊外に出ていた。闇の中からの脱出はいとも簡単に果たせ、今は街を見下ろせる小高い丘に立っている。空には星空が広がっていた。 (2018/12/22 21:18)
GM> そして、街はぽっかりと丸く切り取られたかのように闇に包まれていた…… (2018/12/22 21:21)
ニンニン(NPC)> 「ご覧くだされ、街を。さながら闇の穴でござる」 (2018/12/22 21:32)
ルイ(NPC)> 「ああ。でも外に出ることは簡単にできたな……そういえば、今までの闇もそんな感じだった」 (2018/12/22 21:34)
ニンニン(NPC)> 「左様で……拙者の経験も同じでござる。もっとも、外に出るのが困難となれば、すぐ騒ぎになっていたでござろう……」 (2018/12/22 21:38)
ルイ(NPC)> 「闇の範囲はわかったけど、ここからどうやって魔女と姉さんを探そうか……」 (2018/12/22 21:45)
ルイ(NPC)> 「あの空間、中央に進めば闇を作っている化物…混沌の怪物?とかいうのに遭遇する仕組みだったはずだ、今までと同じなら」 (2018/12/22 21:46)
ニンニン(NPC)> 「にんにん。であれば拙者は闇の中央を目指すでござる。ルイ殿は、探し人を見つけたいのでござったな?」 (2018/12/22 21:49)
ルイ(NPC)> 「そうだ。……でも、あんたと一緒に行くよ。店長や他の人は気付いてないようだったけど、街はきっとよくない状態なんだ、放っておくのも……夢見が悪いしさ」 (2018/12/22 21:50)
ルイ(NPC)> 「それに、2人はきっと今回のことに関わってる。原因を排除しようと動いていれば、やみくもに街の中を探し回るより早く見つけられそうだから」 (2018/12/22 21:52)
ニンニン(NPC)> 「御意。ならば参りましょう、ルイ殿」 (2018/12/22 22:01)
ルイ(NPC)> 「ああ!」 (2018/12/22 22:01)
GM> 2人は再び、街に向かった。闇の中央へ向けて…… (2018/12/22 22:02)
GM> ※※※ (2018/12/22 22:02)
GM> ※※※ (2018/12/22 22:03)
GM> 街を包む闇の空間は、見張りの山を中心に広がっていた。2人は山の頂上に向かう。 (2018/12/22 22:07)
ルイ(NPC)> 「静かだ……」 (2018/12/22 22:11)
ニンニン(NPC)> 「(頷き)開いている店はあり、歩いている者もいたが、常よりみな、静かでござる」 (2018/12/22 22:18)
ニンニン(NPC)> 「なにかはわからぬが、拙者らもこの闇に、なにか影響を受けているのかもしれませぬな……」 (2018/12/22 22:21)
ルイ(NPC)> 「……」 (2018/12/22 22:21)
ニンニン(NPC)> 「む、ルイ殿。あれを」 (2018/12/22 22:23)
GM> 見張りの山の麓、山道に続く道に、女性が立っていた。顔に火傷跡が残る紫髪の女、ライだ。 (2018/12/22 22:24)
ルイ(NPC)> 「あれは……! 姉さん!」 (2018/12/22 22:24)
ニンニン(NPC)> 「!この女子がルイ殿の姉上……でござったか!……」 (2018/12/22 22:30)
ルイ(NPC)> 「姉さん!(ライに駆け寄る)」 (2018/12/22 22:33)
ルイ(NPC)> 「ログホールで見たものは…なんだったんだ!? 姉さんは、あそこで何を……魔女の仲間になっているのはどうしてなんだ!?あいつは皆の仇じゃないのかよ!」 (2018/12/22 22:33)
ライ(NPC)> 「ルイ。相変わらずだなお前は。そこの男が今回の用心棒か」 (2018/12/22 22:34)
ニンニン(NPC)> 「にんにん。初対面ではござらぬな。いや、忘れもしない姿……ルイ殿の姉上とは意外でござる。お主、人間でござったか」 (2018/12/22 22:36)
ルイ(NPC)> 「え、姉さんに会ったことがあるのか!?」 (2018/12/22 22:37)
ニンニン(NPC)> 「左様。闇に包まれた名もなき村で相対し……剣を交わした仲でござる」 (2018/12/22 22:38)
ルイ(NPC)> 「え……」 (2018/12/22 22:39)
ニンニン(NPC)> 「名をライと申したか。ライ。あの後、拙者の同行者たちをみな殺したな?」 (2018/12/22 22:40)
ライ(NPC)> 「?……ああ、なるほどな。お前はあの村に来た冒険者の一人だったか。逃がした一人、そうか、お前か……」 (2018/12/22 22:41)
ニンニン(NPC)> 「にんにん……」 (2018/12/22 22:42)
ニンニン(NPC)> 「ルイ殿。拙者は、仲間の敵討ちを誓っており申す。ルイ殿の姉上とあれ、拙者はこの女子の命を捕らねば墓標に顔向けできぬでござる」 (2018/12/22 22:43)
ルイ(NPC)> 「な!? え……ちょ、ちょっと待てよ!!」 (2018/12/22 22:43)
ルイ(NPC)> 「本当か!?姉さん!そんな……」 (2018/12/22 22:43)
ライ(NPC)> 「何を驚いている、ルイ? この男の話に嘘はない」 (2018/12/22 22:44)
ルイ(NPC)> 「どういうことだよ!? だって……」 (2018/12/22 22:45)
ニンニン(NPC)> 「……」 (2018/12/22 22:45)
ライ(NPC)> 「やれやれ。偶然にしては良くない巡り合わせのようだな」 (2018/12/22 22:46)
ライ(NPC)> 「だが、私の話を聞け。きっとお前たちに損はさせない。いや、目的を果たせたようなものになると約束しよう」 (2018/12/22 22:48)
ライ(NPC)> 「ルイ、お前の疑問にも答えてやる」 (2018/12/22 22:51)
ニンニン(NPC)> 「にんにん。聞こう。こうして待ち伏せしていたにも関わらず、今は戦う気がない様子。何か考えがあるのでござろう」 (2018/12/22 22:52)
ルイ(NPC)> 「……わかった、姉さんの話を聞くよ」 (2018/12/22 22:53)
ライ(NPC)> 「いい子だ」 (2018/12/22 22:53)
ライ(NPC)> 「街が暗闇に包まれていることは気付いているからこそ、ここに来たんだろう? いま山頂には、街の人間から怒りの感情を吸い取っている業魔の魔女がいる。暗闇を作り出しているのはそいつだ」 (2018/12/22 22:57)
ルイ(NPC)> 「魔女、あいつが!ついにか…!」 (2018/12/22 22:59)
ニンニン(NPC)> 「怒りの感情?……そうか……」 (2018/12/22 22:59)
ニンニン(NPC)> (内心:街が静かに感じたのは争いなどの喧騒がなかったため。そして拙者がすぐ武器を取り出さずにライの話を聞いているのも……) (2018/12/22 23:00)
ライ(NPC)> 「お前たちには、しばらく我慢してもらう。この街の感情のエネルギーは土地の規模に比べてとても大きい。魔女が満足するまで怒りの感情を吸い取らせたままにしてもらおう。そうすれば……魔女は完全な混沌の生物となる」 (2018/12/22 23:08)
ライ(NPC)> 「魔女が完全な混沌の生物になれば、私は奴を殺せる。私は魔女を連れて混沌界に渡り、この物質界を去る」 (2018/12/22 23:11)
ライ(NPC)> 「お前たちはただ、しばらく待ち、その後に私が山頂に登るのを邪魔しないでいればいい。それだけだ。事が問題なく起こるかどうか、見届けに上までついて来ても構わん」 (2018/12/22 23:12)
ライ(NPC)> 「どうだ、私は消えるし、魔女も死ぬ。お前たちの目的は果たせるだろう?」 (2018/12/22 23:14)
ルイ(NPC)> 「え……?」 (2018/12/22 23:14)
ニンニン(NPC)> 「……解せぬ。貴様は拙者らを足止めするためにそのような話をしているだけにしか聞こえぬ」 (2018/12/22 23:15)
ニンニン(NPC)> 「貴様とあの銀髪の女……業魔の魔女と申すのか……貴様らは組んでいた。今も一緒におり、協力していのだろう。魔女を殺すのが目的なら、なぜ魔女と行動を共にしていた?」 (2018/12/22 23:17)
ライ(NPC)> 「そうだな……私の目的を知らぬ者にはそう思えるだろうな」 (2018/12/22 23:18)
ライ(NPC)> 「ルイ、お前にはわかるだろう。私とお前は故郷を魔女に焼かれ、復讐を誓った」 (2018/12/22 23:19)
ライ(NPC)> 「私の目的は業魔の魔女の討伐だ、それは今も変わっていない」 (2018/12/22 23:19)
ルイ(NPC)> 「ああ、知っている。俺だってそうだ! ……でも、姉さんが魔女と仲間みたいになってたのも見たっ」 (2018/12/22 23:19)
ルイ(NPC)> 「どうしてだ、なんで魔女と一緒に行動していたんだよ? あいつの仲間になって、なにしてたんだ?」 (2018/12/22 23:20)
ライ(NPC)> 「私が奴と行動を共にしていたのは……簡単に言えば、私が奴を殺せるほどの実力を持っていなかったからだ」 (2018/12/22 23:21)
ライ(NPC)> 「業魔の魔女、あいつはな。古代カストゥールの人間、つまり最高位の魔法使いなんだ」 (2018/12/22 23:22)
ニンニン(NPC)> 「……」 (2018/12/22 23:23)
ライ(NPC)> 「あいつは古代の時代に、混沌界の怪物を物質界に召喚しようとした研究者の一人らしい。……混沌界の怪物たちを召喚する実験で、魔女は自ら実験台になったそうだ」 (2018/12/22 23:27)
ルイ(NPC)> 「その話は……ログホールで聞いたことがある。人間の感情を媒体にして、混沌界から怪物を召喚しようとしたんだろ。でも、召喚が成功した後に、怪物たちが暴走して…‥あそこの遺跡群は、その実験で滅んだ研究都市なんだって」 (2018/12/22 23:29)
ライ(NPC)> 「ああ。馬鹿な実験をした都市は滅んだ」 (2018/12/22 23:31)
ライ(NPC)> 「しかし、召喚された怪物たちは残った。実験台になった人間を媒介にして、怪物たちは物質界に留まり続けたのさ」 (2018/12/22 23:32)
ライ(NPC)> 「本来、怪物たちにまともな目的はない。放っておけば勝手に混沌界へ戻っていただろう。媒介になった実験台の人間も、感情を怪物に食われてまともな思考を保てないと考えられていた。だが、一人例外がいた」 (2018/12/22 23:36)
ライ(NPC)> 「怒りの感情を怪物に食われ、怪物と一心同体となった女がいた。そいつは怒りを失ったことで、滅んだ街の敵討ちだのを考えることなく、研究者として『混沌界の生物を完全に召喚したい』という1つの目的だけを達成するために生きる生物になった」 (2018/12/22 23:39)
ライ(NPC)> 「女は他の魔術師たちに討伐されぬよう慎重に行動し、目立たぬように蛮族達の村々で怪物のエサとなる感情を得ながら生きた。他の怪物の世話もした。特に世話が必要だったのは、喜びの感情を失くして制御が難しく、黒い獣に変わり果てた奴だった」 (2018/12/22 23:42)
ライ(NPC)> 「……私達の村を襲った、業魔の魔女だ」 (2018/12/22 23:43)
ニンニン(NPC)> 「にんにん。それがルイ殿の仇の経緯でござるな」 (2018/12/22 23:43)
ルイ(NPC)> 「俺たちの村が焼かれたのは、ただの餌探しだったのかよ……!」 (2018/12/22 23:45)
ライ(NPC)> 「そういうことだな」 (2018/12/22 23:45)
ライ(NPC)> 「長い年月、蛮族の村々を歩き回っていた業魔の魔女は、ついに他の魔術師たちが討伐に訪れることがなさそうで、かつエサの感情となる人間が多く集まる土地を見つける。このロードレスランドだ」 (2018/12/22 23:47)
ライ(NPC)> 「いや、見つけるという表現はおかしいか。魔女は昔からこの土地のことはよく知っていたんだ、故郷のログホールがあるのだからな。故郷の近くが、都合のいい場所になった、という方が正しいな」 (2018/12/22 23:48)
ニンニン(NPC)> 「そうしてロードレスランドに戻り、魔女はついに今、エサを食して完全な怪物になろうとしている……ということでござろう」 (2018/12/22 23:49)
ライ(NPC)> 「ああ」 (2018/12/22 23:49)
ライ(NPC)> 「ここまで話せばわかるだろう。……魔女は古代カストゥール人の魔力を有している。現代の人間では、まず勝てない相手だ」 (2018/12/22 23:50)
ライ(NPC)> 「私は奴の実力を知ったとき、どうすれば自分の手で奴を殺せるか考えた。その結論が……魔女と同じ混沌の怪物になり、魔女が完全な怪物になる手助けをし、混沌界へ引きずりこんで怪物として殺す、という手段だ」 (2018/12/22 23:52)
ライ(NPC)> 「あいつは今までに消えていった怪物仲間の代わりに、望みのある人間を混沌生物と一心同体にする召喚儀式も行っていた。……しばらく前から、この街の冒険者達に何度も邪魔されてしまったがな」 (2018/12/22 23:56)
ライ(NPC)> 「私は、後悔の感情を媒介に使い、混沌生物と同体になることに成功した一人だ」 (2018/12/22 23:57)
ニンニン(NPC)> 「拙者らに見せた異形の姿は、その混沌生物。貴様のもう一つの姿ということだな」 (2018/12/22 23:58)
ルイ(NPC)> 「……」 (2018/12/22 23:58)
ルイ(NPC)> 「じゃ、じゃあ……姉さんは、魔女と同じ、混沌生物で……。……後悔の感情が、ない……?」 (2018/12/22 23:59)