追加種族

 ユグドラシアには、フォーセリアでは見かけない種族も多く存在します。一部の種族は、濃い霧の向こうにある別の世界(ラクシアという、「ソード・ワールド2.0」の世界です)から来たとも考えられています。彼らの中には冒険者になって暮らしている者もおり、プレイヤーは既存の種族に加えて、タビット、リルドラケン、ルーンフォーク、ナイトメア、フェザーフォルクという、5つの種族をPC(プレイヤーキャラクター)として選ぶことができます。  

※「ソード・ワールド2.0」と同名の種族でも、当サイトのハウスルールでは別の設定に変えられている箇所が多くあります。「ソード・ワールド2.0」をご存知の方も、必ず設定を確認してください。

「追加種族」の目次

タビット

 タビットは兎の姿をした種族です。どこから来たのかは不明ですが、タビット自身は自分たちがかつて神の1つであったと信じており、何らかの呪いによって現在の姿になったのだ、と主張しています。真偽はともかく、今では人間の生活に溶け込んでいます。
 成人したタビットの身長は100センチ(耳を含めれば120センチ)ほどです。全身に体毛があり、外見や味(!)は兎とまったく同じですが、服を着用し、二足歩行で歩きます。雑食ですが、肉よりも野菜を好みます。
 彼らは本能的に危険に対する勘が鋭く、危機が近づくと第六感が働きます。また、高い知力を有しており、研究者として大変優秀で、卓越した魔術の使い手にもなりえます。
 彼らは他の種族に比べると不器用でのろまですが、自分たちの弱点は熟知しており、人間やドワーフなどと行動を共にすることで身を守っています。気弱な性格の者が多いですが、同時に自己中心的で、興味のないことにはあまり関わろうとしません。逆に、興味のあるものを前にすると我を失って熱中します。
 タビットは定住することが少なく、自分たちの集落も持ちません。本や研究施設があるところに長期滞在することはありますが、基本的にはどの個体も放浪しています。自分たちがかつて神だったと考えているので、他の神を信奉することはありません。
 タビットの寿命は50年程度です。10歳で成人と見なされ、40歳から老化が始まります。
 彼らのルール上の特性は次のとおりです。

  1. [第六感]:冒険者レベル+知力で危険感知が行える
  2. 神聖魔法を修得できない

リルドラケン

 リルドラケンは、二足歩行の大トカゲか小さな竜、と呼べるような姿をしています。リザードマンのノーブル(貴族階級)とはとても近しい種族ですが、リザードマンと違い開放的な気質で、他種族や異文化と積極的に交流しており、リルドラケンが人間の社会で暮らす姿を見るのも珍しくない光景です。
 彼らの身長は2メートルほどです。固い鱗(うろこ)に包まれており、長い尻尾を持っています。鱗の模様は色々あり、何色も保有している者もいます。中にはたてがみや、小さな羽を持つ者もおります。服はお洒落や礼儀で身につけている者が大半です。
 リルドラケンは凶暴そうな外見をしていますが、温厚で陽気な種族です。彼らは異文化に寛容で、初対面の種族にも臆することなく友人のように接します。その性格から、商人として暮らしている者も少なくありません。
 普段は温厚な彼らですが、いざ戦闘になると恐ろしい力を発揮します。非常に強健で、腕力も強く、しかも全身の鱗は軽い攻撃なら弾いてしまうのです。それに加えて、リルドラケンの尻尾は振り回すことで棍棒のような武器になります。彼らは生まれついての強力な戦士なのです。
 リルドラケンは卵から生まれるので、卵が孵化して育つのに丁度いい場所があれば、そこを中心に棲家や集落を作ります。彼らは人間と比べると、親子の感情は希薄で、同時期に生まれた者は皆兄弟であり、集落の者は皆が家族という、独特の家族感を持っています。たいていの集落では竜を信奉していますが、人間社会で暮らすうちにチャ・ザ神など、他の神々を信奉するようになるリルドラケンも多くいます。
 リルドラケンの寿命は300年ほどです。脱皮を繰り返して成長し、30歳で成人になります。彼らの老化は遅く、衰えが肉体的に表面化することはありません。
 彼らのルール上の特性は次のとおりです。

  1. [鱗の皮膚]:防御力が+5
  2. [尻尾が武器]:打撃力11(CT12)で命中+1、なぎ払い可、の武器。腕と合わせて同時攻撃する時は、両方の手で攻撃した場合と同じペナルティが発生します。その際、尻尾は利き腕と同等です。

ルーンフォーク

 ルーンフォークは古代の技術によって作られた人造生命体です。機械のように、素体を(魔法的な方法で)『起動』させることによって、一個の個体として活動できるようになる種族です。古代文明の中でも、今では魔導機技術と呼ばれる技術によって誕生しました。彼らは古代文明の滅亡により、仕える主人を失ったまま、かろうじて残った自分たちが起動する施設(ジェネレーター)によって、仲間を増やし続け、今ではルーンフォーク同士の共同体を形成して暮らしています。その中でも一部のルーンフォークが人里を訪れて、主に誰かの召使いとして生活している光景が、今では一般的になっています。
 彼らの外見は人間の姿を模していますが、ルーンフォークであることは、体の一部が硬質素材であることから判別できます。通常、人間と見分けるために首が必ず硬質素材で作られています。
 彼らは本能的に他の種族に仕えたいという欲求を持っており、忠誠心が強く、決めた相手に服従することを好みます。大半は物静かで、口数少ない者たちですが、中には強い自我を持つ個体や、自立しようとする個体も存在します。そういった一部の変わり者が、人間社会にやってくるのです。彼らは命令されればどんなことでも真面目に行なうので、基本的には学習さえすればなんでもこなすことができます。
 人造生命体である彼らは、ドワーフのように暗闇を見通す目を持っています。また、体内で生命力を精神力に変換することができます。但し、死亡した場合は通常の復活方法ではなく、『再起動』のため魔導機技術の設備を必要とします。ルーンフォークを再起動・修復する設備は、ルーンフォークの共同体以外でも、魔術師ギルドによって幾つかの人間の街でも整っています。開発の中心はセシリア騎士団領(首都パレス)です。
 起動したばかりのルーンフォークは、何も知らない赤子と同然のため、共同体で数年間の教育を受けるのが一般的です。彼らは自分たちが起動する施設(ジェネレーター)のある所に組織を作って暮らしています。
 ルーンフォークは体の一部に金属が含まれているためか、精霊魔法を使うことができません。人造生命体のため、神の声を聞くこともないため、神聖魔法を使うこともありません。彼らが信奉するのは自分の主人です。
 ルーンフォークの起動可能時間(寿命)は50年程度です。生まれたときから肉体的には完成しており、数年ほどの教育を受けることで1人立ちできます。老化はしませんが、起動可能時間が過ぎると、突然、動かなくなります。
 彼らのルール上の特性は次のとおりです。

  1. 暗闇を見通すことができる
  2. [HP変換]:1ラウンドかけて、生命力を精神力に変換する。変換できるのは1日1回のみ。変換はラウンド開始時に宣言し、ラウンド開始と同時に宣言した分の生命力が精神力に変換されます。そのラウンド中、PCは通常移動以外の行動は行なえません
  3. 神聖魔法、精霊魔法を修得できない

ナイトメア

 ナイトメアは謎の多い種族です。彼らは人間、エルフ、ハーフエルフ、ドワーフ、リルドラケンの、いずれかの種族からごく稀に突然変異として生まれます。特殊な力を持っており、妖魔のような姿に変身することができます。
 彼らの姿形は青白い肌の人間と同じですが、その頭部には小さな角が生えています。その角のために、リルドラケン以外の種族では出産時に母体が傷つき、母体の多くは死亡します。また、ナイトメアは数が少なすぎて一般に存在を知られておらず、チェンジリング(取替え子)と呼ばれ、リルドラケン以外の生まれた社会では周囲から忌み嫌われます。最悪の場合、その外観から妖魔の類と思われ、生まれた時点で殺されるケースもあるようです。もしナイトメアが人間の住む街で頭部の角を晒してしまえば、住人にモンスターと間違えられる危険があります。
 彼らはその境遇から捻くれた性格に育つ者が多く、犯罪に手を染めている場合が殆どです。しかし、リルドラケンから生まれたナイトメアは、少し変わった(虚弱な)子として普通に育ちます。ナイトメアは人間に比べて基礎能力が高く、何をしても優秀です。
 ナイトメアの特徴は、感情が高ぶるなどでその気になると、角が肥大化し、風貌が妖魔のように変身することです。変身した状態のナイトメアは精神攻撃に対して非常に強くなり、古代語魔法を念じるだけで(通常より威力は落ちますが)発動することができるようになります。ですが、その姿を人に知られれば、人間社会で生きていくことは難しくなるでしょう。また、ナイトメアはなぜか銀が苦手です。触れることはもちろん、布越しに身につけることも嫌がります。
 ナイトメアは、ナイトメア同士で交配したとしても大抵は異種族が生まれてしまい(ナイトメアが生まれる確率は、他の種族と同じです)、個体を意図的に増やす手段がありません。そのため、彼らは他の種族の社会でひっそりと暮らしています。また、ナイトメアの中には神を信奉する者もいますが、なぜか神聖魔法を発動できません。しかし、暗黒神の神聖魔法を使う者はいるようです。
 ナイトメアの寿命は不明です。個体数が非常に少なく、そのほとんどが寿命を全うする前に何らかの事故によって死亡するため、情報がありません。成人年齢は生まれた種族に習いますが、大抵、早めに1人立ちします。老化したナイトメアは、今のところ確認されていません。
 彼らのルール上の特性は次のとおりです。

  1. [銀が弱点]:銀の武器によるダメージ+2、銀の装備不可(銀はミスリル銀も含む)
  2. [異貌]:角が肥大化し、風貌が妖魔化する。変身すると精神抵抗に+4のボーナスと、念じるだけで魔力0&拡大なしの古代語魔法が使えるようになる
  3. 神聖魔法を修得できない(暗黒神以外の神聖魔法は使用不可能)

フェザーフォルク

 フェザーフォルクは、肩から鳥の翼が生えた人間の姿をした種族です。妖精界からやって来ましたが、現在では物質界にとどまっています。彼らは他の種族や文化とはできるだけ関わらないように、人里離れた場所で暮らしています。ですが、たまに変わり者のフェザーフォルクが人里に降りてくることがあります。
 フェザーフォルクは美しい種族であり、男女ともに美形ぞろいです。翼の模様は、鳥の羽と同様に色々ありますが、比較的に茶系の者が多くいます。彼らはその美しい姿のために、他の種族から侵略を受けることが多く、自然と排他的な種族になりました。新しいものを好まず、異文化に関しては偏見が強く、あまり好意的ではありません。
 彼らは温厚で争いを好みませんが、ハーピィのフレア種だけは忌み嫌っています。また、文化程度はやや低いものの、人間と似たような暮らしをしています。ですが、彼らは金や宝石などには興味を示しません。
 フェザーフォルクは精霊魔法の使い手であり、翼を使って空を飛ぶこともできます。彼らの戦士は剣、弓矢、槍などを使って戦いますが、飛ぶ時には邪魔になるので、ソフトレザー以上に重い鎧は装備していません。
 フェザーフォルクは人里から離れた、断崖などがある山岳地帯に集まって暮らしています。彼らは過去に人間が築いた古代文明を嫌い、その技術を学ぼうとはしません。
 フェザーフォルクの寿命は200年ほどです。15年で肉体的には充分に成長しますが、30歳で成人と見なされます。老化は100歳から始まります。
 彼らのルール上の特性は次のとおりです。

  1. 翼を広げる充分な広さがある場所では、飛行できる。ただし、ソフトレザー以外の鎧装備では飛行できない
  2. 古代語魔法、マギテック技能を修得できない

その他の種族

 ユグドラシア世界には、他にも多数の種族が生息しています。
 GMはシナリオに関係する様々な種族を考案して構いませんが、以下にユグドラシア世界のNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)として既に存在している種族を紹介しておきます。

バラティカ大陸の獣人たち

 世界で2番目に大きな大陸であるバラティカ大陸には、動物が二足歩行になったような姿の獣人という種族がいます。彼らの外見や生活様式は実に多種多様です。学者達は、『動物種に属する獣によく似た姿をしていて、道具を使い、言語を解するほどの知能を持っている』ならば獣人だと定義しています。この大きなカテゴリーで考えれば、他の大陸にも進出しているリルドラケンやタビットも、獣人の一種です。
 彼らはおおむね知能より運動能力に優れており、未開地ばかりのバラティカ大陸で原始人や蛮族と似たような生活文化を営んでいます。生活圏の外に興味を示す者はあまりいませんが、自分達のなわばりが荒らされた時は勇敢に戦います。身体的な特徴は様々であり、嗅覚や聴覚に優れた一族や、夜目が利く一族もおり、いずれも持っている能力を生かして暮らしています。身体能力を生かすには重装備が邪魔になることが多いためか、戦士でも大半が軽装です。
 精霊魔法が扱える者も存在し、中には神を信奉する一族もいますが、その対象は中立神が多いようです。古代語魔法の才を持つ者は現在のところ見つかっていません(タビットは別の種族だと考えられています)。
 獣人の寿命は様々ですが、大半は50年程度です。場所にもよりますが、亜人の国であるシルイド王国に暮らす獣人は10歳で成人と見なされ、40歳から老化が始まります。

種族についての補足説明

追加種族の生まれ表

生まれ保有技能経験点所持金母国語
タビットセージ130002400東方語/西方語
リルドラケンファイター1
25002400リザードマン語
ルーンフォーク一般技能30002400下位古代語
ナイトメア生まれた種族に準じる
フェザーフォルクシャーマン120002400ハーピィ語

各種族の人口比率

 人間が開拓して社会を築いている場所では、だいたい人間が7割、残りの種族が3割の比率です。3割の中では、ドワーフとリルドラケンが一番多く、次に多いのがタビットとグラスランナーとルーンフォーク、次にエルフとフェザーフォルクで、次にハーフエルフ、一番少ないのがナイトメア、となっています。ですが、各種族の人口比率は地域によって大きく異なります。
 ユグドラシアは未開地が多く、とても広いので、世界のどこかには人間以外の種族の王国と呼べるような場所もあります。

エルフとドワーフの亜種の存在

 エルフとドワーフの中には、フォーセリアでは見たことのない、亜種と呼べる者たちがいます。水辺に暮らし、水中でも活動できるエルフたちや、人里を離れた辺境で暮らす、女性が人間の少女のような姿で、火を掴んでも平気なドワーフたちなどです。
 彼らはNPC(ノン・プレイヤーキャラクター)として登場させることができますが、PCとして選ぶことはできません。ですが、ルール上の特徴は亜種を受け継がなかったものの、亜種と近しい一族として設定したエルフやドワーフを演じることはできます。

各種族の食文化

 どの種族も外見から連想されるとおりの食事をしていることが大半ですが、実態は部族や個体によって様々です。ルーンフォークは人間と同じ食事をしますが、自分で食べる分には、味や見た目に関してはこだわらない傾向にあります。

濃い霧の向こうにある別の世界について

 一部の種族には、祖先が濃い霧の中を進んでいたら、いつのまにか現在の地に辿り着いていた、という言い伝えが語り継がれています。そのため、吟遊詩人や旅人の間では、濃い霧の先には別の世界があるという話が信じられています。

フェザーフォルクのNPCとしての扱い

 GM(ゲームマスター)はフェザーフォルクをセッションに登場させる場合、必ずしもここで記載されているフェザーフォルクのデータを基準にする必要はありません。これはあくまでも、このサイトでPCとしてフェザーフォルクを作成するためのデータです。ソードワールド完全版P191のモンスター・データを参考にしても(種族の説明文はほぼ同じです)、ここに記載されたデータを参考にしても、他のサポートデータを使っても、GMの自由にして構いません。
 モンスターとしての平均的なフェザーフォルクのデータは、あくまでも完全版に記載されているデータです。

ファリス特殊神聖魔法の”バニッシュ”とルーンフォーク

 「自然ならざるもの」を消滅させる魔法バニッシュですが、魔法生物ともいえるルーンフォークに対しては、例外的に効果がないものとしてください。神にとって、ルーンフォークは古代文明下では人が造りし「自然ならざるもの」でしたが、現在では自ら生産を行い、生活を営む、自然界の生物の1つと見なされているようです。

他の魔法とルーンフォーク

 魔法生物のルーンフォークも、神聖魔法の”キュアー・ウーンズ”で傷を癒すことができます。自然界の生物の1つとなった今、彼らは魔法生物であっても人間にほど近い存在として神々に扱われているようです。他の魔法も人間と同様に、ルーンフォークに通用するようです。

ナイトメアの[異貌]について

 ナイトメアの[異貌]による変身は、一瞬で行なわれます。ですが、変身を解除して元に戻るには、1ラウンドかかります。したがって、戦闘中の変身は以下のように行なってください。

  • 変身、解除ともにターン開始時に宣言する
  • 解除は、解除宣言したターンの最後に解除が完了する

 変身中のナイトメアは、念じるだけで魔力0&拡大なしの古代語魔法を唱えることができますが、念じている間は精神を集中する必要があります。よって、移動範囲は半径3メートルまでで、そのターンは補助動作以外の他の能動的な行動は取れません。念じながら剣でも攻撃する、といったことはできないのです。以下がその詳細です。

  • 魔法の発動体は必要
  • 念じたラウンドは、移動は3Mまで
  • 両手がふさがっていても使用可能
  • クロース・ソフトレザー以外の鎧を着ていても使用可能
  • 念じる事ができれば使えるので、”サイレンス”や”ミュート”にかかっても使用可能

 唱える際には様々な状況が想定できますが、GMの判断基準としては、「声は必ず出せると仮定して、同じ状況で神聖魔法を使えるとするなら、念じることもできる」としてください。
 また、組み合い中には以下の通りに対応してください。

  1. 組み合い中の”シェイプ・チェンジ”

     巨大なものに変身した場合、組み合い状態は解除されます。しかし、PCが身につけている装備も同時に破壊されるでしょう。マジックアイテムなどの壊れないものを装備していた場合、圧死ではあんまりなので、変身できなかったことにしてください。

  2. 組み合い中の”フライト・レビテーション”

     組み合い中は転倒状態なので、そもそも飛ぶことができません。念力(”テレキネシス”など)などで飛ぼうと試みるとしても、相手の体も一緒に持ち上げることになり、重量オーバーとなるでしょうから、やはり飛べません。

  3. 組み合い中の”コンシール・セルフ”

     集中していないと持続ができない魔法です。したがって、組み合っている時点で即座に解除されてしまいます。

  4. 組み合い中に締め付けられた時

     締め付けられていては、冷静に魔法の術式を思い浮かべることができる状態とは言えないため、念じて魔法を使うことはできません。

フェザーフォルクの飛行について

 フェザーフォルクのルールに明記されていない飛行時のルールについては、基本的にGM判断で決めて構いません。ですが、サイト内の参考用ルールとして以下のものを用意しました。

  • 飛行時の移動速度=敏捷度とする(モンスターデータはあくまでもNPCのデータとして使用)
  • 飛行時の全力移動=敏捷度×3
  • 飛行中は、翼を充分に広げられる空間があれば静止状態(ホバリング)が可能
  • 飛行中は、持続時間=”精神集中”の魔法や、その他の集中維持が必要な行動は行動不可
  • 飛行中は[聞き耳]や[忍び足]の判定ができません(羽音が行動を阻害します)
  • 障害物がある中で飛行状態を維持する時は、GMは冒険者レベル+敏捷度ボーナスで難易度判定を行なう。全力移動する場合は、ペナルティーとして−4を判定に加える。難易度判定に失敗した場合、そのフェザーフォルクは墜落します
  • 翼への攻撃は、≪部位狙い≫の[腕狙い]に相当すると判断します。攻撃が命中し、生命抵抗ロールに失敗した場合、そのフェザーフォルクは飛行状態を保てずに墜落します。この際、両翼の攻撃に成功する必要はありません。片翼だけで充分です

 この他の状況については、各GMが判断してください。また、この参考用ルールも、必ず守らなければならないものではありません。